「書」の道具:墨
今日から新しく使い始めました。
文房四宝の1つ、「墨」です。
硯の上で水と一緒にすります。
京都 古梅園の油煙墨です。
長方形の形ではなく、中心が窪んでいる形。
硬くしっかりしていますが、とても軽いのです。
墨とは、菜種油や胡麻油、桐油を燃やし
「煤(すす)」を集め、「膠(にかわ)」の液を混ぜ練り上げ
匂いなどを消して型にし、乾燥させ磨き上げて出来上がるそうです。
もちろん、全部手作業で特に乾燥(灰乾燥、自然乾燥)には、
半月から3ヶ月を要するそうです。
手軽に「墨液」を使って書くのもいいですが、
やっぱり、人の手で手間がかかって出来上がった「墨」で書くと
濃淡が出てとてもいい仕上がりになります。
そして硯の上でゆっくりと力を加えずにすっていくと
「墨」のいい香りが・・・・・。
細かな粒子が水と混ざってすっていくことで
良い墨色が出てくるのです。
作品によって濃淡をつけるのですが
だいたい3種類ぐらいでしょうか・・・・・。
どの色も味わいがあっていいですね。
ご紹介したものは油煙墨ですが、
「松」の煤からとる「松煙墨」が最も高級品だそう。
どんな感じなんだろう・・・なんて、いつか使ってみたいです。
うれしい♪楽しみがまた1つ増えました・・・・・。
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yumiさん
こんばんわ なんかとても 人の手のかかった
”それなりの”方が使われる様な 重みのある”品”ですね。。。
墨の濃淡ですか。。。なるほど 今度からその
三種類が見れるようじっくり観てみます。
お店のホームページも見ました。すごい。。。
”黒”にも色んな黒色があるように 墨にも
奥深いものがありそうですね。。。
昔、台湾の友人のお父様から 向こうの硯などを
(骨董品が好きな一家)頂いたんですが
まったく書道な私では無かったので、友人に
譲ってしまったのを思い出しました。。
20代、、、若くて 青かった時です。。
投稿: ゆうぴょん | 2008年11月27日 (木) 23時12分
ゆうぴょんさん、こんばんは。

今日から使い始めたので記念にアップしました
コメントありがとうございます!!
墨のする量で濃い墨色になったり
薄墨になったり、作品に合わせてすります。
滑らかな粒子で筆の運びも墨液より断然良いです
(腕のほうはまだまだ未熟ですが念のため)
一度、墨を製造している工場に見学してみたいのですが、
行けるといいですね・・・。
昔友人からいただいたという「硯」。
台湾=骨董品、きっと、良いものだったのでは!!
硯は美術品としても価値があるし、コレクターも多いはず!!
わ~~、スルリ・・と手元から離れてしまったのですね・・・。
わかります。今ならキャッチするはず!!
ほろ苦い思い出ですね。。。
投稿: yumi | 2008年11月27日 (木) 23時37分
はじめまして
書道は小学生のときにずっと習っていたので、懐かしいです。そのときは、墨汁を使わずに硯で墨をすってましたが、結構本格的だったのかな?学校の授業でも書道は少しはやるけど、まず、墨汁ですからね~。
投稿: Mercury | 2008年12月 7日 (日) 14時30分
Mercuryさん、こんばんは。
こちらこそ、はじめまして・・。
コメントありがとうございます
小学生の頃、書道を習われていたとのこと。
「墨」をすってお稽古されていたなんて
本格的でもあるし、先生も丁寧な方だったのですね。
授業は時間に限りもあるし、どうしても
便利な墨汁になってしまいます。
「書」の文化を感じるのであれば
やっぱり、「墨」がいいですね
投稿: yumi | 2008年12月 7日 (日) 18時31分
yumi様
高学年になると九成宮で練習していたくらいなので、今思うとかなりいい先生だったのかもしれません。
中学生になると高校受験でそれどころではなかったのでやめてしまいそれっきりになってしまったのですが、そのうち書道教室にまた通いたいとも思っています。
投稿: Mercury | 2008年12月 7日 (日) 22時59分
Mercuryさん、
コメントありがとうございます
そうですか・・・!
高学年で九成宮に触れさせてもらえるなんて
ほんと、いい先生でしたね。
臨書は、書道を続けていく上でとても重要です。
どのジャンルにも言えることですが、
それぞれが専門性を持って
人に伝えていく役割があると思っています♪
今はITの発展で書道も氷河期かもしれないけれど
Mercuryさんも、興味が沸いたら
また、書を初めてみてください・・・。
自己表現できるとても良い文化ですよ。
投稿: yumi | 2008年12月 7日 (日) 23時34分